IMY 山崎 育三郎・尾上 松也・城田 優

自分を信じ抜くこと、夢は必ず叶う

山崎 育三郎(やまざき いくさぶろう)
1986年1月18日生まれ。東京都出身。2007年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢されて以降、その甘く気品のある歌声、確かな演技力で多くの観客を魅了。主な出演作品として『エリザベート』『ミスサイゴン』『プリシラ』などがある。

尾上 松也(おのえ まつや)
1985年1月30日生まれ。東京都出身。父は六代目尾上松助。屋号は音羽屋。1990年5月『伽羅先代萩(ルビ:めいぼくせんだいはぎ)』鶴千代で、二代目として尾上松也を名乗り初舞台。2009年より歌舞伎自主公演「挑む」主宰。

城田 優(しろた ゆう)
1985年12月26日生まれ。東京都出身。2003年に俳優デビュー以降、ドラマ、映画、舞台、音楽など幅広いジャンルで活躍。代表作に、ドラマ『ROOKIES』(2008年)、大河ドラマ『天地人』(2009年)、映画『亜人』(2017年)等がある。

山崎育三郎・尾上松也・城田優の3人が、自分たちの感性で作品を制作したいという思いから結成された「IMY(★アイマイ★)」。その舞台公演の第1弾となる「あくと」が11月に上演される。普段から仲が良いという3人のパフォーマンスが楽しみである。本作品の見どころとコロナ禍の中で改めて感じる舞台への想いを伺った。

「あくと」の魅力とこだわり
山崎 「あくと」は、普段ミュージカルや舞台を見たことがない人でも楽しめる作品をコンセプトに製作しました。特に学生の方を意識していて、25歳以下の人はチケット代が半額、18歳以下はIMYシートでチケット代が1500円で楽しめるという、新しいスタイルの公演となっています。「あくと」は4部作で、一つ一つの物語がハラハラドキドキ、誰でも楽しめる内容となっています! 今まで舞台を見たことがない方でも、生のステージで役者が演じているところを体感していただける、とても良いきっかけになると思います。たくさんの学生の方に見て頂きたい作品です。

松也 IMYは今までの既成概念にとらわれない新しいことや、自分たちにしかできないことをやっていくことが大きなテーマであったりします。「あくと」では、初めて舞台に出る人や、初めて演出を務める人もいます。こうした新たな出会いや発見があることで、演劇全体の可能性を広げていきたいと考えています。そして、今作では見る側の皆さんへも演劇への興味や関心を高めてもらうために、今までの舞台にはない要素を取り入れました。劇場に来なくてもエンターテインメントが楽しめる時代に、生の舞台を見てもらうことの良さを感じてもらい、僕たちの思いを伝えていきたいです。

城田 オリジナル作品を作りたいという思いから、3人でIMYを発足して5年近く経ちました。僕ら3人はとても仲良しでいつもふざけていますが、このリラックスした状態から生まれたアイディアを大切にし、突き詰めて、形にしたものが「あくと」です。お互い心を許している僕らだからこそ作れる楽しいエンターテインメントを、皆さんにお届けできたらと思います。歌やお芝居もあれば、コントもある、今まで舞台に触れたことがなかったどんな人でも楽しむことができる、いわばエンターテインメントのおもちゃ箱のような作品です。

コロナ禍で感じる仕事への想い
山崎 昨年はコロナ禍で突然公演がなくなることを経験しました。そのため、舞台やミュージカルの公演では、その日が最後の公演になるかもしれないという覚悟で挑んでいます。先のことよりも、今この瞬間を大切にしています。たとえ今日が最後になったとしても悔いが残らないように、各公演で自分の想いを最大限込められるよう、集中して臨むようにしています。

松也 一回目の緊急事態宣言後、舞台の公演がすべてなくなり落ち込んでいた自分が乗り越えられたのは、エンターテインメントの力があったからです。自粛中に映画やドラマをたくさん見て、元気をもらい、エンターテインメントのすばらしさを実感しました。自粛後の現場に復帰したときは、涙が出るほど嬉しかったです。改めて自分は演じることが好きなのだと気づき、より一層モチベーションが上がりました。この先も文化、エンターテインメント、芸術は絶やしてはいけないと強く感じることができましたし、自分がお芝居をする価値を感じることが出来ました。この思いを絶やさずに、次の世代へと繋げていきたいと思います。

城田 コロナの影響でツアーや公演がなくなっていき、次いつできなくなるかわからない状況の中でモチベーションを保つことは難しかったです。たくさん悩んだ結果たどり着いたのは、エンターテインメントの力を信じることでした。僕自身小さいころからエンターテインメントの力に救われてきたからこそ、今は僕がその力を多くの人に届ける使命があると感じました。この状況の中でも舞台に足を運んでくださったお客様に、自分の歌やお芝居を通して元気や勇気を届けることが今のモチベーションになっています。エンターテインメントの力で救える心や命があると信じてこれからも舞台に立ち、歌っていきたいです。

学生へのメッセージ
山崎 学生のうちに、多くのことにチャレンジして欲しいと思います。僕が音大生の時には、仲間を集めてお金を出し合い、一から衣装や小道具を作って『レ・ミゼラブル』の公演をしたことがありました。青春時代の今だからこそできることはたくさんあると思います。いろいろなことに挑戦してください! また、社会に出ると自分で考えて発信し、行動することが必要になります。大学生のうちに、自分の力で、自分で考えて行動して、何かをやり遂げることは、今後の人生で強みになると思います。「一歩踏み出す勇気」をもって、今しかできないことに全力で取り組んでください!

松也 自分が人生を振り返った時に、悔いのないような生き方をしてください。「思い立ったら即行動」の言葉の通り、先の不安や心配事にとらわれずなんでも思いっきり挑戦することが大事です。特に、責任がまだない大学生のうちはどんなことにもチャレンジすることが出来ると思います。この先やりたいことが決まっていない人は、何でもとにかく経験してみること。経験することでなにか得ることがあるかもしれません。そして今やりたいことや夢がある人は、それに向かって自分を信じてやり続けることが大事だと思います。「叶わない夢はない」って思います。まずは自分を信じること。これが一番大切です。周りがなんと言おうと、自分は絶対にできるって諦めない心を持つ。自分が自分を信じることが、夢への第一歩です。頑張ってください。

城田 学生時代は、人生のボーナスステージであり未来への分岐点だと思います。自分は何が好きで、何を目指しているのか、夢として何を追いかけていくのかを見つける時間にしてほしいです。大人になると責任やプレッシャーがのしかかってきて、今よりも余裕がなくなります。時間や心に余裕がある今だから、いろんな経験を通してたくさんのことを吸収してください。今夢や目標がある人は、それに向かって自分がどうしていくべきかを考え行動すること。まだ見つけられていない人も、焦る必要はありません。今を楽しみながらいろいろなことに興味をもって挑戦して、失敗して成長してください。そして山ほどある選択肢の中から、自分の夢や自分が好きなことを見つけ、未来につなげてください。(文教大学3年 坂本鈴佳)

国立音楽大学1年 岡部満里阿/文教大学3年 坂本鈴佳/慶応義塾大学2年 伊東美優

INFORMATION

あいまい劇場 其の壱 あくと
「IMY」プロジェクト オリジナル舞台第一弾!

ミュージカル? ストレートプレイ? ショー?
ジャンル不問のエンターテイメント要素がたっぷり詰まった
IMYオリジナル4話のオムニバス!!

脚本:福原充則・城田優/演出:成河/音楽監督:栗原まこ
出演:山崎育三郎・尾上松也・城田優・皆本麻帆・清水美依沙・キムラ緑子

<公演>
期間:11月20日(土)~12月5日(日)
会場:EXシアター六本木
主宰:ニッポン放送・テレビ朝日

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